HSK3級は、日常中国語の応用能力を判定するテストで、「国際漢語能力標準」の三級、「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEF)」のB1級に相当します。HSK三級の合格者は、中国語を使って、生活、学習、仕事等における基本的なコミュニケーションができます。中国旅行の時も、簡単な会話は中国語で対応することができます。
I. 受験対象
HSK3級は、主に週に2~3回の授業を3学期(1年間半)受講し、約600の常用単語と文法知識を持つ方を対象としています。
II. 試験内容
HSK3級の試験内容は、合計80問で、聞き取り、読解、記述の3つに分けられます。
試験内容 |
問題数(問) |
解答時間(分) |
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約35 |
解答用紙に記入(聴力部分の答えを答案用紙に書き入れてくださ) |
5 |
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30 |
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15 |
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80 |
約 85 |
試験時間は全部で約90分。(受験者の個人情報の記入時間5分を含む)
1. 聞き取り
第一部:計10問。各問題は2回ずつ放送されます。各問題は一つの会話で、試験問題用紙には何枚かの写真が用意されています。受験者は録音の内容と一致する絵を選びます。
第二部:計10問。各問題は2回ずつ放送されます。各問題は、まず1人が話をします。もう1人の人がその話をもとに、1つの文章を言います。この文章はすでに試験問題用紙に書かれています。受験者はこの文章が正しいかどうかを判断します。
第三部:計10問。各問題は2回ずつ放送されます。各問題は2人による短い会話で、第三者は会話の内容に対して1つの質問を出します。試験問題用紙にはその質問に3つの選択肢が用意されています。受験者は録音の内容に基づき3つの選択肢から正しい答えを選びます。
第四部:計10問。各問題は2回ずつ放送されます。各問題は2人によるやや長い会話で、第三者は会話の内容から1つの質問を出します。試験問題用紙にはその質問に3つの選択肢が用意されています。受験者は録音の内容に基づいて3つの選択肢から正しいものを選びます。
2. 読解
第一部:計10問。この部分では、20の文章が用意されています。受験者は文と文の対応関係を見出します。
第二部:計10問。各問題には1つか2つの文章が用意されています。文の中に1つの空欄があります。受験者は提供されている選択肢から、適当な単語を1つ選んで空欄を埋めます。
第三部:計10問。各問題には一段落の文章と1つの質問があります。受験者は3つの選択肢から正しい答えを選びます。
3. 記述
第一部:計5問。各問題にはいくつかの中国語単語が用意されています。語順を並べ替えて正しい文を作ります。
第二部:計5問。各問題は空欄のある短い文章であります。受験者は文の意味を理解した上で、空欄に正確な漢字を書きます。
III. 成績報告について
HSK3級の成績書には聞き取り試験の得点、読解試験の得点、記述試験の得点と総得点が明記されます。総得点180点が合格ラインです。
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満点 |
得点 |
聞き取り |
100 |
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読解 |
100 |
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記述 |
100 |
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総得点 |
300 |
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HSK3級の成績は長期間有効です。但し、外国人留学生が、中国の大学に入学するための中国語能力証明とする場合、その有効期間は受験日から起算して2年間です。